岩田社長が「Wii」に込めた想い
それぞれの新ハードに対するインタビューが詳しく載っています。
二人の内容を比較すると面白いのですが、岩田氏はもとは技術に
携わっていたかたなのに、技術的なことについては無理に触れようとはせず
難しい言葉もわかりやすく砕いて話をされています。
一方の久多良木氏は、PS3はコンピュータと言って
技術をアピールしているのであります。
任天堂もソニーも新ハードで、ともに新しいことに挑戦しているのですが
その意味合いは同じハードでも大きく違い・・・
また、WiiとPS3のキャッシュ構成を一つとってみても
■岩田氏
最近のゲームは、起動時間が長すぎると感じています。
その一つの理由に、ディスクからのデータの読み込み時間がある。
それは光ディスクもHDDも同様に存在する。
私は以前から「電源を入れてから、3秒でゲームを立ち上げてほしい」
と開発陣に話している。
私がせっかちな性分というのもあるが、周囲の人に聞いても
皆ゲームの待ち時間はつらいという。
コア・ゲーマーでもつらいのだから、ましてやこれまでゲームに
関心がなかった層にはなおさらだろう。
だからこそ、フラッシュ・メモリーを使って
データをキャッシュする構成にしている。
■久多良木氏
僕は、PS3はコンピュータそのものだと思っている。
コンピュータではCD-ROMからプログラムを直接実行するのではなく、
ハードディスク装置に一度ダウンロードする。
PS3でもHDDはそういう利用方法になるだろう。
つまりキャッシュ的な役割を果たす。
使い方によっては、HDDの容量が足りなくなるのは確かだ。
そういう人は大容量HDDを買い足せばいい。
と言っている通り、ユーザーへの配慮も大きく違っています。
PS、PS2が常に新しい型番を出していたのと併せ見れば
久多良木氏の考えかたもわかるものかと。
わたしは今回のインタビュー記事や動画の物腰柔らかに話す岩田氏を拝見して、
Wiiに大変興味を持ったのと同時に岩田氏を
身近に感じるようになりました。
えぇ、決して綾小路きみまろに似ているからとかじゃ・・・
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